広島カープのリーグ優勝から学ぶ

中小企業診断士の櫨川です。
今回は、セ・リーグで25年ぶりの優勝を飾った広島カープの話題です。
球団の特徴は身の丈に合った黒字経営で、1975(昭和50)年の初優勝以来約40年間連続して親会社からの資金提供を受けずに黒字経営を維持していること。その中でも特筆すべきものは経費の抑制と球団内での人材育成です。

経費の抑制においては、他の球団のように親会社からの資金援助がないため、各事業年度の入場料収入、放映権料収入、グッズ売上などの売上高見込額に相応する固定費や年俸総額を算出し、その年俸総額に基づいて各選手の年俸を決めることで、黒字経営を維持しているようです。
また、人材育成においては、ドラフト会議で他球団と競合して即戦力となる人材を高額で獲得するのではなく、各ポジションの選手の年齢構成を考慮して今後手薄となるポジションで活躍する可能性を秘めた「金の卵」を獲得して、球団内で徹底的に育て上げることを重要視しているのです。

地方の小さな球団が自力で黒字経営に取り組み、リーグ優勝という成果を出している姿を見ると、中小企業の経営者の皆様やわれわれ中小企業診断士が学ぶべき点は大いにあるのではないでしょうか。

櫨川

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