消防団×中小企業診断士!?

こんにちは、中小企業診断士の内山です。今回は一見すると関係のなさそうな、消防団と中小企業診断士の可能性について記します。

消防団はじめ、自治会、PTAといった「地域活動」の担い手不足は、深刻な社会問題になっています。「安心安全な地域づくり」が叫ばれる一方で、少子高齢化や人口減少に加え価値観の多様化も重なり、現役世代一人が背負う負担が大きくなり、煩わしくて地域活動から遠ざかる…そんな悪循環が生じています。

私も本業の傍ら、飯田市消防団第三分団の一員として活動していますが、団員の確保には毎年苦労しており、自班の団員の負担軽減についても常に頭を悩ませています。

ただこの問題、中小企業診断士として考えてみると、解決策が浮かぶことがしばしばあるのです。

例えば新入団員の確保ですが「工場勤務が多い、子育て世代が多い」など地域特性を分析し、ターゲットに合致した方法・タイミング・人員で勧誘に行くと、意外と成功します。またSNSを活用した情報共有の推進や、器具の取り扱いといった暗黙知の「見える化」、備品管理における5Sの推進などにより、団員の負担や手間をかなり軽減できました。組織全体のモチベーション向上にも、診断士としての見識は活用できるものと感じています。

消防団に限らず、地域活動は「最も身近な異業種連携の場」でもあります。私の仲間の職業も製造業、サービス業、医療、物流業、建設業、石油卸売業と多種多様ですが、彼らの話から、これまで本当に多くのことを学びました。地域内の隠れたニーズやシーズに気づくこともあります。

そうした切り口で考えると、地域活動は「煩わしいお付き合い」ではなく「ビジネスチャンス」としての可能性を見出す機会なるのではないでしょうか。最後に、これから信州は冬を迎えます。ぜひみなさん、火の取り扱いには十分気をつけてください。火の用心!

内山 拓己

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