ISO9001規格2015年版

朝日村在住の麻生です。東京に本社がある会社に勤めている企業内診断士です。毎週東
京と地元を往復する生活を送っています。会社では品質保証部門に所属しています。先日は5チーム5.5日間という規模のISO9001/27001の審査窓口を務めました。この審査は更新審査とともにISO9001規格2015年版への移行審査も含んでいました。皆さまの会社では2015年版への移行はお済みでしょうか。移行期限も残り1年を切りました。お済みでない企業様は早めに受審することをおすすめします。

2015年版への移行を迷っている企業様もあると聞いています。日ごろISO9001の有効性に疑問を感じているため、この機会に認証を返上してもいいのではないかというお考えからです。確かに規格を「守らなければならない約束事」と受け止めると、形式的で窮屈なルールと感じられるかもしれません。

2015年版の規格は、より経営に密着し柔軟性を持たせた内容に変貌を遂げています。リスク認識に基づいて企業自らが考え工夫することを促しています。規格の目的は、お客様に、より高い満足を与える製品・サービスを提供し続けることによって、不確実な時代を生き抜くことを目指していると言えるでしょう。ISO9001は世界中の識者が膨大な時間をかけて練り上げてきた規格です。その知恵を経営に活用しないのはもったいないことです。

そうは言っても審査にかかる費用対効果に疑問をお持ちの場合は、マネジメントシステムを構築した上で自ら適合を宣言するという方法もあります。自らの宣言では、『信用を得るためには結果に重点を置いた活動が重要になる』という規格本来の目的の追及が容易になるというメリットも存在します。ご興味のある方は、長野県中小企業診断協会のISOマネジメントシステム自己適合宣言支援研究会までお問い合わせ下さい。ISO認証に豊富な経験と見識を持つ独立診断士がご相談に応じます。

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