シンプルさを求めて

診断士として勉強してきたいろいろな分析手法がありますが、支援現場で活用しているものというのは、以外とシンプルなものであったりします。

例えば財務の分野であれば、売上から変動費を引いた粗利と固定費との関係に目を向け、「粗利が固定費を上回っていれば黒字」「粗利で固定費を賄えなければ赤字」と言った具合にシンプルに説明すると、数字の苦手な経営者の方でも良く分かっていただけます。

また、今後の事業の方向性を検討する際は、基本的には「伸びているところ探し」をするようにお願いしています。
どの分野に力を入れていくかはいろいろな考え方がありますが、その一つは「伸びているところを更に伸ばせばいいよね」というシンプルな考え方。
お客様が「売上の伸び」という形でどこに需要があるか教えてくれます。何もしなくても売上が伸びているものはお客様が「これがほしい」と教えてくれている証拠。逆に何もしなくても売上が下がってきているものは、お客様が「これはもういらないよ」と教えてくれている証拠だと思っています。

難しく考えるのではなく、シンプルに考え経営者の方でもできるアドバイスがいかにできるかこんなことも診断士に求められているものではないかと思います。

青年部部長 小林 大登

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