ワインツーリズム

GWいかがすごされたでしょうか?
コロナも落ち着いて、各所は大いに賑わった連休でした。
僕が暮らしている長野県塩尻市は日本有数のワイン産地です。
とくにJR塩尻駅西側に広がる桔梗ヶ原でつくられるメルローは
世界的な賞を受賞したこともあり、多くの方に愛されています。

コロナ中はワイナリーも試飲や見学を控えていましたが、このGW
からは、解禁となり見学に訪れる観光客もよりワイナリーを楽し
んでもらえるものとなりました。

ワインは、原料であるぶどうの栽培から始まり、醸造してワイン
にして、その販売までを行うものなので、昔から6次産業をやって
いることになります。
さらに、生産者とのコミュニケーション、産地の食とのペアリング
など、「観光」=ワインツーリズムもあり、とてもすそ野の広い産
業です。

僕自身も桔梗ヶ原のワイナリーを訪ねるウォーキングツアーを5年
ほど開催していますが、県外から多くの方が参加されています。
ワインは趣味性、嗜好性のとても高い飲料なので、参加者のみなさ
んも、ワインが作られている土地柄、生産者の様子、畑の様子、地
元のグルメなど、興味津々です。いわゆる、「テロワール」という
もので、ワインがただのアルコールでない所以といえます。

しかしながら、まだ日本、そしてここ塩尻ではワインツーリズムに
積極的にとり組んでいるとは言えません。製造業が多い長野県の土
地柄もあるのでしょうが、まじめ、いいものをつくる、といった
「モノ(Product)」が重要視されています。

モノあっての観光ですが、いいもの(いいワイン)をいかに楽しん
でもらうかといった、演出も大切です。そこに大きな付加価値があ
ります。

ウォーキングツアーでたくさんの観光客のみなさんとお会いした経験
から、もっとワインを観光資源と捉えたツーリズムの強化は経済的
効果が期待できます。その実現には、1ワイナリーだけでなく産地を
面としてとらえた協働作戦が必要です。

今年からワイナリーに携わることになったので、より具体的に長野県
のワイン振興にとり組んでいく計画です。今後、体験型ツーリズム、
SNS等での情報発信(動画配信)、ICT活用によるデータ蓄積など、
少しづつ着手しています。

桔梗ヶ原ワインロードマップ2023

桔梗ヶ原ワインバレー ワインエキスパート資格保持ガイドと行く!5軒のワイナリー&景観を楽しむウォーキングツアー

 

ちえてらすコンサルティング 中村剣

 

 

 

 

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