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顧客第一主義の罠

平成16年12月 3日
清水 毅彦

「顧客第一主義:本に書いてあるように、そう上手くは行かない。」

 私たち、企業で働く人々は、「お客様」のために本当に働いていると勘違いしてはいないか。上手く行っている時は、何とでも思えるし、何とでも言える。

「お客様を第一に考えています」 「お客様のためなら何でもします」と。

 でも自分達の調子が悪くなれば、そうはいかない。 そうなると誰もが「お客様のため」ではなく、 結局「自分のため」に働いていることに、気づかされる。 確かに「お客様の立場」で考える事は、大切な事だ。 でもそれは、「会社が利益を上げるために」である。

 お客様を満足させるためには、 製品やサービス提供側が元気でなければならない。 かなりの余裕がなければならない。 健全でない会社が、「お客様を第一に」考えることは、通常出来ない。

 調子の悪い会社がそのような方針を立てても、 従業員は、自分が幸せになるために、 「お客様が第一」なような、振りをするだけである。笑顔の下には、暗い表情が隠れている。 またその表情を、お客様には見透かされている事に、気が付かない。

 また、お客様は、 無理難題も押し付けてくる。 (押し付けてくるという表現は本当は良くない。)
 また、それを解決した所で、 お客様の評価が上がるわけではない。
 「今の厳しい世の中なら、当然」と、思うだけだろう。
 さらに、たまにお客様から、間違った内容で、要求を受ける事もある。
 お客様の要求、意見は、真摯(しんし)に受け止めるべきだが、
「それはちょっと、勘弁して頂きたい」という内容ものは、
 実際、真面目に対応するのは、本当に苦しい。
 その時は、お客様第一主義を、完全に忘れている。

 「顧客第一主義」の考え方はすばらしいはずだ。しかし、心からそう思って100%実践する事は難しい。
  よって我々は、心に「逃げ道」を作っておくべきだ。

私の対策

(1)「先ずは、自分の身を案じる事。」
(2)「お客様の意見を良く聞く事。でも素直に従わない事。」
 

作成者:清水 毅彦 連絡先:E-Mail